初めて会った帰り道。「いい人だったんだけど……」で、感想が止まる。

会話は途切れたし、すごく楽しかったとも言えない。でも、何か嫌なことをされたわけでもない。次の約束をするほどなのか、もう会わなくていいのか。

婚活の感想って、毎回「あり」「なし」の2択にしようとすると、なかなか忙しい。今日は、その間にいる人の話です。

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盛り上がらないのって、相性が悪いからじゃないんですか?
椿
そういう場合もあるよ。でも、緊張で普段の3割しか出せない日もあるじゃない? 一回の静かさだけじゃ、まだ分からないこともあると思う。

盛り上がったか、以外にも残っているもの。

質問に答えてくれた。話を途中で取らなかった。店員さんにも穏やかだった。帰る時間を気にしてくれた。

派手ではないけれど、一緒に過ごすうえで気になることは、笑った回数以外にもあります。帰宅後の感想を「楽しかった?」だけにすると、そういう部分が抜けやすい。

たとえば「気を張り続けた?」「言いたいことを飲み込んだ?」「何かひとつ、もっと聞きたいことはあった?」。違う聞き方をすると、自分の感想が少し見えてきます。

静かだった、にも種類がある。

緊張して言葉が出なかったのか。話す速さが違ったのか。相手が自分の話ばかりで、口を挟めなかったのか。同じ「盛り上がらない」でも、次に考えることは違います。

こちらが質問をしなければ何も続かない、話を軽く扱われる、断ったことを何度も勧められる。そういう具体的な違和感まで、「初対面だから」で片づけなくていい。

もう一度会ってみる余地を持つことと、自分の嫌だった気持ちを無視することは、別です。

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もう一度会って、やっぱり違ったら申し訳なくないですか。
椿
次に会うのは、交際の約束じゃないよ。もう少し知りたいと思って会うなら、不誠実じゃないと思う。ただ、断るのが面倒だから引き延ばす、とは分けたいね。

次は「場」を変えてみるのもあり。

向かい合ってお茶を飲むと、質問と回答の面接になってしまう。そんな2人なら、次は短い散歩や、共通の興味がある場所など、目の前に話題のある予定にしてみてもいいですね。

無理に長時間の予定にしなくて大丈夫。自分が安心して過ごせる場所と時間を選び、「前回聞けなかったことを、ひとつ聞いてみよう」くらいで。

次の約束をする理由は、「絶対好きになる気がする」でなくても、「もう少し話してみたい」で十分です。

次がなくても、失敗ではない。

もう会いたくない気持ちがはっきりしているなら、自分を説得しなくて大丈夫。「いい人なんだから好きにならなきゃ」は、相手にも自分にも、なかなか厳しい宿題です。

反対に、迷うからもう一度会って、それで違うと分かることもある。最初から見抜けなかった、と反省しすぎなくていいと思います。

会ってみて分かることを、会う前から全部分かろうとしない。婚活には、そのくらいの余地があってもいいんじゃないでしょうか。

大盛り上がりじゃなくても、少し気になるなら、もう一度。
気が進まないなら、そこで終えても。自分の感想を置いていかないでね。

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